スイス高級時計の歴史 3

フランスのブシュロン。


宝石店の集まるパリのヴァンドーム広場に一番早く出店したのが「ブシュロン」です。


創業は1858年、広場へは1893年に移転。


店のマークはダイヤモンドの中に広場のシンボルである塔をデザインしています。


世界中の王室のために宝冠類を製作してきましたが、最近は一般向けのアクセサリーもつくっています。


「ブシュロンカドー」と名づけ、オートクチュール宝石に対するプレタポルテ宝石です。


メンズでは貴金属、貴石、貴木(レオパード・ウッド)のカフスがハミルトン ベンチュラと同じく人気ですね。


そしてブルガリ。


伝統を守るギリシャの銀細工師だったソティリオ・ブルガリがローマに店を開いたのは1884年のことです。


現在はローマのコンドッティ通りに本店をおき、世界16都市に支店を出しています。


ヨーロッパ上流社会に熱狂的なファンを持ち、夜のパーティでは陰の主役ともいわれています。


特徴は、古代ギリシャのクラシック・デザインと典雅なイタリアン・ジュエリー・アートを融和させたデザインで、"ブルガリ・スタイル"とも呼ばれています。


人気の商品は、古代ギリシャ文化を彷彿とさせるクラシックなゴールドのカフスや、BVLGARIのアル
ファベット(Vは古代ローマ字で現代のU)をベゼル(文字盤の縁)に刻んだ腕時計などがあげられます。

スイス高級時計の歴史 2

ブランパンは、世界で最も古い歴史をもつ時計ブランド。


創業時より機恢時計のみをつくり続け、クォーツ時計をつくらない信条も有名ですね。


創業は1735年、ジャン・ジャック・ブランパンがスイス、ジュラ峡谷にあるル・ブラッシュで始めました。


当時よりネジ巻き式のメカニカル時計にこだわり、クォーツ時計はつくらず、デザインも奇をてらったものはありません。


この姿勢は今日まで伝統的に踏襲されています。


現在アトリエでは組み立て、研磨、仕上げなどすべての工程を一人の職人が担当。


人間の毛髪より細いパーツが組み込まれ、厚さ3・2ミリ、直径21ミリの超薄型ムーブメントまでが手づくりされています。


一つの製品に平均2ヵ月を要し、1日に限られた個数しかできないといいます。


ハミルトン カーキと同じくらい人気があるのもうなずけますよね。


ブランパンは、西暦2100年までの日付、曜日、月、月齢を正確に表示できる"永久カレンダー"など、精密工学の粋を集めた機構をもつ時計を生み出してきました。


そしてその時計の一つ一つには手掛けた職人の署名が入っています。


これは時計職人の誇りと、ブランパンの高品質性の象徴でもあるのです。


スイス高級時計の歴史

現在、高級時計といえば、ほとんどがスイス製ですよね。


性別問わず人気のある時計 ジェイコブは違いますが。


しかし、昔は時計職人が多く集まっていた"本場"といえばフランスの中部でした。


この時計職人たちの多くは、ユグノー派(プロテスタント)の信徒でした。


ところがヨーロッパでは、1559年からカトリックとプロテスタント間で宗教戦争が始まり、ルイ14世はフランスにいたユグノーたちに徹底した弾圧を行ないました。


このためユグノーであった時計職人は皆、当時ユグノーの首領カルバンが拠ったジュネーブや、フランスとスイスの国境山間部に逃げ込み、そこで家内工業的な時計づくりを始めたのでした。


一方、ジュネーブは昔から金銀細工が地場産業として盛んだったところです。


そして当時、時計を持てるのは王侯貴族などの上流階級に限られ、彼らはより贅沢で豪華な時計を欲しがりました。


こうしたいくつもの背景がフランスの時計師とジュネーブの宝飾師を結びつけました。


これによってスイス高級時計の歴史が始まったのです。


クローン技術の安全性 9

無責任な人間が遺伝子工学の手法を悪用し、故意に危険な細菌をつくり出し、新たな「黒死病」を発生させる可能性は否定できません。


しかし、途中に横たわるさまざまな障壁を考えると、こういったことは実行困難でしょう。


とはいっても、人間の創意工夫の才には限度がないように見えます。


人間と自然のあらゆる防衛手段を突破することは、はたして可能なのでしょうか。


新たな「黒死病」が発生する可能性は、将来的な問題として残されています。


遺伝子工学の各種の実際的な分野からの贈り物は、到着しているのです。


これまで見てきたf法、つまりDNAを切断・再連結して、新たな遺伝子とその調節遺伝子を組み込んだ新たなプラスミドをつくりあげる方法は、すでに10年以ヒも前から産業界および学界で使われています。

クローン技術の安全性 8

自然界における他の細菌との競争に直面すると、実験室のフラスコの外で生き残れるのは、遺伝子操作を受けていない細菌だけです。


実験室内でさえ、細菌は遺伝子操作で組み込まれた遺伝子を排除しようとするやっかいな傾向を示すので、細菌を常時チェックして、それがプラスミドの一部または全部を体外に吐き出していないことを確認しなければなりません。


さらに、タンパク質をつくり出すプラスミドは、いかなるタンパク質であれ、細胞にとっては不適当なものです。


タンパク質の生産には余分なエネルギーが必要です。


このような細胞は、息切れを起こして生存競争から脱落していくでしょう。


これは意外なことではありません。


というのは、私たちは、自然を「改良」しようというのではなく、自然の仕組みを利用して、私たち自身の便宜を図っているだけなのです。


しかし、便宜のつけは誰かが払わなければならず、その誰かとは、私たちが作製した細菌にほかならないのです。

クローン技術の安全性 7

多量の大腸菌を志願、被験者に食べさせた実験では、投与した大腸菌株は、被験者の糞便中にまったく検出されなかったのです。


また、実験台に大腸菌を故意にこぼした実験では、人工光線下で30分以内、日光の下では数分で全菌が死滅しました。


また、細菌に遺伝子操作を繰り返すにつれて、その菌は弱体化していきました。


すなわち、細菌細胞の遺伝子に起こったほとんどすべての変化は、人聞ではなく細菌にとって不利な方向への変化でした。


これは、10億年の進化によって今日の地球上の生物が獲得した進化の現状から逸脱する退行だからでしょう。


遺伝子操作を受けた細菌はつねに、操作を受けていない仲聞よりも生存競争に打ち勝つ能力に劣ります。


余分な遺伝子の重荷を負っているため、十分な戦いができないのです。


そして自然は、このようなハンディをもった細菌に対して、適者生存という過酷な公平さで応じます。

クローン技術の安全性 6

遺伝子が担っている伝達情報は、大腸菌にとってまったく読み取れないものだからです。


新しい科学は興味深い知見をもたらしました。


これまで乗り越えがたいと思われていた動物と細菌との間の障壁が、実際にはそれほど堅固なものではなかったのです。


たとえば、体内に動物の遺伝子と思われるものをもっている数種の細菌が発見されました。


また、ある種の植物群は、根茎部分に一種のヘモグロビンを含んでいます。


ヘモグロビンは、動物の血液中にあって酸素を運搬する赤い色素です。


未確認ではありますが、これらの植物は何らかの手段で動物からその遺伝子を獲得したのではないかと思える節があります。


このようなことから、ヒトと大腸菌といった生物種間で遺伝子を交換する問題に対するkとして哲学上の憂慮は、こうした現象が悲惨な結末を招かず、また、自然界でも起こりうることが明らかになるにつれて徐々に消えていきました。


おそらく憂いを解消した最も大きなものは、外界に漏出した大腸菌に何が起こるかを実際に調べた、いくつかの研究のやや意外な結果でしょう。

クローン技術の安全性 5

世界中で、何万人もの研究者が何千という実験室で組換えDNAの研究に従事していますが、過去の記録はそれが安全であることを物語っています。


第2に、組換え技術により、遺伝子構造の解明が進むにつれて、インシュリンの遺伝子を単に細菌に入れるだけでは、悪疫は発生しないことが明らかになりました。


移植した遺伝子の機能を発現させるには、暴走させる場合は別として、あらかじめ多数の制御DNAを正しく配置しておかなければなりません。


遺伝の機構は、詳細に調べれば調べるほど、ますます複雑な様相を呈してきました。


その結果、導入した遺伝子が何らかの機能を偶然発現する確率も、それに応じて低くなってきました。


これは、多数の歯車を金属の箱に投げ込み、振り動かしたときに、スイス製の時計ができる確率にたとえることができるでしょう。


それだけではありません。


ヒトと大腸菌の遺伝子には、「文法」上の差異が存在するのです。


したがって、大腸菌がガン遺伝子をもって実験室から逃げ出したとしても、その遺伝子が働き出す可能性は低いと思われます。

クローン技術の安全性 4

第1に、これまでまったく事故がなかったことです。


遺伝子工学に起因する感染性のガンや悪疫が発生しなかったというだけでなく、単なる病気や環境破壊もありませんでした。


研究を先に進めておいて、何も起こらなかったから安全であるというのは、いささか無責任にすぎるともいえますが、初期の研究はすべて、密閉した実験室の中で、厳重な管理のもとに行われたという事実を忘れるべきではありません。


つまり、はっきりしたことがわかるまで、誰もそこから踏み出そうとしなかったのです。


炸裂する可能性を秘めた爆弾のように、遺伝子工学は、それが爆発しないことを誰もが納得するまで、外界から隔絶した密閉実験室の中で注意深く見守られたのです。


これは、原子力、マイクロエレクトロニクスといった他の新興L業分野ではほとんど見られない驚くべき事実でした。


しかし、1世紀以上にわたり危険な細菌と格闘し、優れた細菌管理手法を開発してきた微生物学者にとっては、それほど驚くことではありませんでした。


実際、徴生物学者は、当初、組換えDNA技術をめぐる騒ぎに当惑しました。


それまで狂犬病や天然痘など、現に存在する危険と戦わねばならなかった彼らにとって、このような推測上の問題に対する懸念はかなり行き過ぎのように思えたのです。


そして、経験を経て、彼らが正しかったことは証明されました。

クローン技術の安全性 3

第3の対策は、脆弱な細菌とともに、突然変異体のベクターDNAを使用することです。


プラスミドとウイルスの両者は、自己のDNAを細胞から細胞へ伝達する遺伝子をもっています。


しかし、新たに登場したベクタiDNAは、この遺伝子が実験用細菌の中でだけ働くように(ウイルスの場合〉、あるいは遺伝子を完全に除去した状態に(プラスミドの場合)変異させてあります。


したがって、このベクターDNAは、たまたま実験室から逃げ出しても、もっと丈夫な他の細菌に伝播する力をもっていません。


理論的には、こういった弱体大腸菌と改造ベクターとを併用すれば、組換えDNAが実験室から逃げ出す恐れは非常に少なくなります。


自動車事故に遭ったときに雷に打たれる確率に近いといえるでしょう。


とはいえ、このような予防対策がうまく機能するという理論以上に、もっと確実な保証がなければなりません。


これらの対策には、すべて「人間」が絡んでいます。


誰かが大事な操作を忘れたり、簡単な沼滴珪項を誤読したりすると、それがうまく機能しない恐れもあります。


しかし、遺伝子工学の商業的な利用にとって幸運なことには、これらの対策についての保証が三方面から与えられたのです。

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