クローン技術の安全性 8
自然界における他の細菌との競争に直面すると、実験室のフラスコの外で生き残れるのは、遺伝子操作を受けていない細菌だけです。
実験室内でさえ、細菌は遺伝子操作で組み込まれた遺伝子を排除しようとするやっかいな傾向を示すので、細菌を常時チェックして、それがプラスミドの一部または全部を体外に吐き出していないことを確認しなければなりません。
さらに、タンパク質をつくり出すプラスミドは、いかなるタンパク質であれ、細胞にとっては不適当なものです。
タンパク質の生産には余分なエネルギーが必要です。
このような細胞は、息切れを起こして生存競争から脱落していくでしょう。
これは意外なことではありません。
というのは、私たちは、自然を「改良」しようというのではなく、自然の仕組みを利用して、私たち自身の便宜を図っているだけなのです。
しかし、便宜のつけは誰かが払わなければならず、その誰かとは、私たちが作製した細菌にほかならないのです。