お風呂より岩盤浴・・・高齢者こそ5
第二に、熱湯が直に皮膚を刺激してさまざまな生理活性を起こすことの危険です。
ここで、実際に入浴する場面を想定して、リアルタイムで血圧の動きを追ってみましょう。
まずは、熱めの「41℃以上の高温浴」から。
「ああしんどかった!」
今日の疲れを癒すために、お風呂に首まで漬かりました。
たちまち温熱刺激が交感神経を刺激して、心拍数は増え、血圧も急上昇です。
「うーむ、いい湯だなー。あああー」とかいっているうちに5分。
血管が拡張したので血圧は逆に下がってきます。ところが、清水圧が身体を締め付けて、血圧を上昇させます。
・・・・・じきに10分。
「さーて、出ようか」と思う頃には、上昇→下降→上昇と血圧をめぐる力関係が拮抗して、みたところは血圧の変動はありません(そのように見える)。
浴槽から出ると、清水圧が急になくなるため、一過的に血圧が低下します(このときに立ちくらみや失神が起こりやすいのです)。
これで夏ならば「あ~、暑い」といってエアコンの前でビールを一気飲み。
今度は急激に血圧が上昇します。
まさに血圧の乱高下です。これが飛行機だったら……。
とにかく入浴のたびに、身体は、とても複雑に、とても慌しく反応しているのです。
心臓の気持ちにもなってください。上がるのか下がるのかどっちかにしてくれ、と悲鳴を上げたくなるでしょう。